【7月5日 AFP】オーストラリア・シドニーの一部地域は4日、豪雨に伴う洪水に見舞われ、これまでに数千人が避難を余儀なくされた。

 同国東海岸では3日間にわたり豪雨が続いており、シドニー最大のワラガンバ・ダム(Warragamba Dam)からは水があふれ、市内の河川は急速に増水。救助隊によると、豪雨が始まって以降、140人以上が救出された。救助された人々の多くは、冠水した道路を走行しようとして車の中に閉じ込められたり、洪水によって家から出られなくなったりしていた。

 ニューサウスウェールズ(New South Wales)州当局によると、同州では約3万2000人に避難あるいは避難準備が指示された。しかし、同州の天候は今後24時間で好転する見通しで、当局によればシドニー西部の一部地域では避難していた住民の帰宅が許可された。

 オーストラリアは気候変動の影響を大きく受けており、気象パターンの変化に伴い、干ばつや森林火災、グレートバリアリーフ(Great Barrier Reef)のサンゴ白化現象、洪水といった災害の頻度と規模が増している。(c) AFP/David WILLIAMS