【7月3日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)のブルックリン・ネッツ(Brooklyn Nets)にトレードを要求したと伝えられたケビン・デュラント(Kevin Durant)が2日、その報道後初めてツイッター(Twitter)に意味深長な投稿をした。

 ファイナル制覇を2度果たし、2013-14のレギュラーシーズン最優秀選手(MVP)に輝いたデュラントは、フリーエージェント(FA)選手との交渉が解禁となった6月30日、ネッツを退団する意向でフェニックス・サンズ(Phoenix Suns)かマイアミ・ヒート(Miami Heat)への移籍を希望していると報じられ激震が走った。

 NBAで14年プレーするベテランは、「私と一緒にあの体育館に閉じ込められた人たちは、それが何なのかを知っているし、私が何者であるかを知っている。私とそこに入ったことがないなら、周りに聞いてくれ」とつづるだけで、この件について沈黙を破りはしたものの、その動機についてはほとんど手がかりを示さなかった。

 9月に34歳になるデュラントは、ネッツでの過去2シーズンは1試合平均28.7得点、7.3リバウンド、6.1アシストを記録している。

 デュラントとカイリー・アービング(Kyrie Irving)の加入により、ネッツは強豪の仲間入りへの期待が高まったが、その壮大な夢が実現することはなかった。

 ネッツは20-21シーズン、カンファレンス準決勝でファイナル制覇を果たしたミルウォーキー・バックス(Milwaukee Bucks)に敗れ、今季はカンファレンス1回戦でボストン・セルティックス(Boston Celtics)にスイープを喫した。

 ネッツが納得のいくトレードを成立させるのは、各チームにとって困難な課題になるとみられる。昨年ネッツと契約を延長したデュラントは、総額1億9800万ドル(約268億円)の4年契約を残しており、複数の報道でネッツはデュラント獲得に関心を持つチームに高いハードルを課しているという。(c)AFP