【7月3日 AFP】ラグビーテストマッチが2日、各地で行われ、南アフリカは終了間際のペナルティーゴール(PG)でウェールズ相手に劇的な勝利を収めた。他にはニュージーランド、オーストラリア、アルゼンチンもそれぞれ白星を挙げた。

 W杯(Rugby World Cup 2019)王者の南アフリカは、32-29でウェールズを退け、ホームでの3連戦の初戦を制した。前半はふがいない出来で15点のビハインドで折り返したが、ウェールズの規律の乱れを存分に生かし、最後は80分過ぎにダミアン・ウィレムス(Damian Willemse)が決勝のPGを決めた。

 ウェールズは終盤にイエローカードが頻発して一時12人での戦いを強いられ、最後は13人で試合を終えた。

 ニュージーランドはアイルランドに42-19で大勝。6トライを挙げた攻撃陣が力強いプレーを見せ、前半だけで28-5と主導権を握り、ホームでの3連戦の初戦をものにした。

 対するアイルランドは、主将のジョニー・セクストン(Johnny Sexton)が頭を打って途中交代を強いられたことも響いた。セクストンは1週間後に行われる第2戦の出場も危ぶまれている。

 オーストラリアは30-28でイングランドを下し、同国戦の連敗を8で止めた。主将のクエイド・クーパー(Quade Cooper)が負傷により直前でメンバーを外れ、さらに後半を14人で戦う苦しい展開だったが、終盤に3トライを決めて3連戦の初戦に勝利した。

 アルゼンチンは26-18でスコットランドを破り、ホームでおよそ3年ぶりの勝利を挙げた。チームの新指揮官に就任したマイケル・チェイカ(Michael Cheika)ヘッドコーチ(HC)にとっては、完璧な滑り出しとなった。(c)AFP