【7月3日 AFP】ウクライナ東部ルガンスク(Lugansk)州の親ロシア派武装勢力は2日、同州におけるウクライナ軍の最後の拠点リシチャンスク(Lysychansk)を包囲したと主張した。ウクライナ側はこれを否定、激しい戦闘が続いているとしている。

 親ロ派「ルガンスク人民共和国」のアンドレイ・マロチコ(Andrei Marochko)報道官はロシア国営タス通信(TASS)に対し、「リシチャンスクを完全に包囲した」と述べた。

 これに対してウクライナ国家親衛隊の報道官はテレビで、「リシチャンスク周辺で激しい戦闘が続いている。幸いにもリシチャンスクは包囲されておらず、ウクライナ軍の支配下にある」と語った。

 リシチャンスクは、ロシア軍が先月末に掌握したセベロドネツク(Severodonetsk)の対岸に位置する。ロシア軍がリシチャンスクも制圧すれば、東部ドンバス(Donbas)地方でのさらなる攻勢強化につながる可能性がある。(c)AFP