【7月4日 Xinhua News】中国電力大手の中国長江三峡集団が主に投資開発を行う中国・パキスタン経済回廊(CPEC)初の水力発電投資プロジェクト「カロット水力発電所」が6月29日、商業運転を全面的に開始した。

 三峡国際エネルギー投資集団の呉勝亮(Wu Shengliang)董事長は同発電所について、年間32億キロワット時の安価なクリーンエネルギーをパキスタンに供給し、地元住民500万人の電力需要を満たすほか、パキスタンの電力不足緩和やエネルギー構造の改善、持続可能な経済発展の促進に重要な役割を果たすと語った。

 同発電所はパンジャブ州のカロット地区に位置し、ジェラム川のカスケード式水力発電計画の第4段階となっている。プロジェクトは2015年4月に着工し、総投資額は約17億4千万ドル(1ドル=約135円)、総設備容量は72万キロワット。標準炭換算で年間約140万トンの節約と二酸化炭素(CO2)排出量350万トンの削減を見込んでいる。(c)Xinhua News/AFPBB News