【7月2日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)の元名ドライバーであるネルソン・ピケ(Nelson Piquet)氏(69)が1日、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)に関して同性愛嫌悪の言葉も使用していたことを示す動画が新たに見つかり、さらなる批判に直面した。

 現役時代にF1で通算3度の年間優勝を誇るピケ氏は、昨年11月にブラジルのポッドキャストのインタビューでハミルトンについて人種差別的な表現を使っていたと報じられたことで、先月30日にブリティッシュ・レーシングドライバーズ・クラブ(BRDC)の名誉会員としての資格を停止された。

 ところがそれから一夜明けたこの日、ブラジルのニュースチャンネル、メトロポレス(Metropoles)のツイッター(Twitter)では、ピケ氏が同性愛嫌悪の言葉でもハミルトンを侮辱していたことが示された。

 問題のインタビューでピケ氏は、昨年の英国GP(British Grand Prix 2021)決勝の1周目でハミルトンとレッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)が接触したことについて話していた際に下品な言葉を発していた。

 ピケ氏が過激な表現でハミルトンを攻撃したのは、娘のケリーさんがフェルスタッペンのガールフレンドであることが関係している可能性がある。

 新たに投稿された動画では、ピケ氏が1982年の王者ケケ・ロズベルグ(Keke Rosberg)氏と、その息子で2016年の王者ニコ・ロズベルグ(Nico Rosberg)氏についても侮辱していたことが確認された。ニコ氏はメルセデス時代にハミルトンのチームメートでもあった。

 インタビュアーとピケ氏が笑いながらコメントしていたことから、F1のパドックではこの問題が大きな騒動となった。(c)AFP