【7月4日 Xinhua News】中国新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)バインゴリン・モンゴル自治州で6月30日、ロプノール(尉犁)、チャルチャン(且末)の両県を結ぶ尉且砂漠公路が開通した。

 中国交通建設集団が建設を請け負った同公路は全長334キロ。タリム砂漠公路、阿和公路(アラル-ホータン間)に続く3本目のタクラマカン砂漠縦断道路となる。世界で2番目に広い流動砂漠、タクラマカン砂漠を通る道路の総延長は1200キロを超えた。

 尉且砂漠公路は2017年10月に着工。現時点で流動砂丘の範囲が最も広く、施工条件が最も厳しく、施工難度が最も高い砂漠道路の一つとなっている。

 砂漠の環境に対応するため、アシなどを地面に格子状に埋め込む「草方格」とナイロン製の砂止めを組み合わせた方式を採用し、立体的な多層砂防システムを構築することで風砂の脅威を低減した。

 公路開通に伴い、チャルチャン県から同自治州の州都コルラ市までの道のりは約350キロ短縮された。沿線の観光業発展や石油・ガス資源開発にも役立ち、中国の道路網整備、新疆南部の社会・経済発展の推進にとって重要な意義を持つ。(c)Xinhua News/AFPBB News