【7月1日 AFP】欧州連合(EU)欧州委員会(European Commission)のウルズラ・フォンデアライエン(Ursula von der Leyen)委員長は1日、EUの加盟候補国になったウクライナの議会に対し、加盟は「手が届くところ」にあり、反腐敗・汚職対策の改革を急ぐよう呼び掛けた。

 フォンデアライエン氏はビデオ通話で、「あなた方は素晴らしい反腐敗機関を設置した。ただ、これらの機関には実権が必要であり、上位のポストには適切な人材を配置しなければならない」と述べた。

 同氏は、ウクライナが迅速に加盟候補国になったことを称賛し、EUと加盟各国は、ロシアによる侵攻に対する戦いや、「欧州ファミリーの一員として再統合」させる動きを強力に支援していく考えを強調した。

 一方で、2014年の親ロシア政権が崩壊したウクライナ政変後に設置された、腐敗対策に特化した検察組織や反腐敗組織の新たなトップをそれぞれ指名する必要があると指摘した。

 ロシアが2月24日に侵攻を開始すると、ウクライナはその5日後の28日に加盟申請。これを受けてEUの27加盟国は6月23日、ウクライナが加盟候補国になることを承認した。(c)AFP