【7月3日 People’s Daily】第5回中国国際輸入博覧会(輸入博、CIIE)は、2022年11月5日から10日まで上海で開催される予定だ。新型コロナの影響もあるが、輸入博の開催準備は滞りなく、各種の作業が着々と進んでいる。中国商務部が最近発表したデータによると、第5回輸入博の企業商業展の契約展示面積は、計画面積の75%を超え、出展契約を結んだフォーチュン・グローバル500や各産業のリーディングカンパニーの数は、250社を超えたという。

 新型コロナなどの影響を受け、今年に入って、輸入博は一連のプロモーション活動を「クラウド化」し、企業の参加意欲が高まっている。4月現在、第5回輸入博は国・地域別の「クラウド企業誘致」オンラインプロモーションや展示エリア・専用エリア別のオンラインプロモーションなどが、30回近く開催された。

 企業のコロナショックへの対応を支援するため、中国国際輸入博覧局はこのほど、第5回輸入博企業商業展の特別支援策を打ち出した。第5回輸入博に実際に出展する荒れ地出展企業(団体単位を含む)は、1平方メートルあたり300元(約6083円)の設営費の支援を享受できる。また、第5回輸入博の応募締切日は2022年7月31日まで延長されるという。

 第5回輸入博では、購買・取引に焦点を当て、「バイヤーが『何を買うか』」、「出展企業が『何を売るか』」という双方向の情報開示を初めて実施し、買い手と売り手のマッチング向上に貢献する。現在、50以上の展示品(またはサービス)が公開されており、過去4回の輸入博に参加した40万社以上のバイヤーが、メールやショートメッセージなどの方式で正確な展示品情報を受け取った。

 企業商業展に加え、第5回輸入博国家総合展の準備作業も順調に進んでおり、多くの国の出展が決定している。その他、虹橋国際経済フォーラム、人的・文化的交流、現場サービス保障なども本格化している。

 第1回輸入博では、出展企業が自発的に輸入博出展企業連盟を立ち上げた。世界最大のメーキャップメーカーのロレアルグループ(L'Oréal Group)はこのほど、輸入博出展企業連盟の輪番会長として、中国での初の投資会社が上海に設立されたことを発表した。これは上海での企業活動の再開期間中、フォーチュン・グローバル500の多国籍企業が調印した初の中国投資プロジェクトとなる。

「輸入博や中国国際消費財博覧会(消博会)などのプラットフォームは、中国が開放性を拡大し、中国市場の消費潜在力をさらに引き出すシグナルであり、ロレアルはそれがもたらすチャンスや展示会開催後に拡大する波及効果から利益を得ている。中国は現在、ロレアルの7つのブランドの世界最大の市場であり、将来的には同グループの世界ナンバーワンの市場になると予想される」。ロレアル北アジア総裁兼中国市場最高経営責任者(CEO)のファブリス・メガバーン(Fabrice Megabane)氏は、「私たちは中国の発展と開放の証人であり、輸入博という窓を通じた、中国チャンスの共有者でもある。コロナもあるが、上海と中国経済への期待は変わらない」と述べた。(c)People’s Daily/AFPBB News