【7月1日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2022)は30日、女子シングルス2回戦が行われ、ワイルドカード(主催者推薦)のケイティ・ボールター(Katie Boulter、英国)は3-6、7-6(7-4)、6-4で大会第6シードのカロリーナ・プリスコバ(Karolina Pliskova、チェコ)を撃破し、亡くなったばかりの祖母に勝利をささげた。

 世界ランキング118位のボールターは、昨年大会のファイナリストを相手に1セットダウンから逆転勝利を収め、地元ファンを喜ばせた。祖父に見届けられた試合後には「今は言葉が全く浮かばない」と話し、「文字通り震えている。観客が素晴らしかったので、これを乗り越えさせてくれて感謝している」と喜んだ。

 さらに「感慨深いものになると思う。2日前に祖母が亡くなったので、きょうは彼女にこの勝利をささげたい」とコメント。また祖母がウィンブルドンの大ファンだったと明かし、「だからこそ、これは自分にとって特別なもの」だとし、「祖母はテレビで流れているすべての試合を見ていた」と続けた。

 一方、前週のイーストボーン国際(Rothesay International Eastbourne 2022)でもボールターに敗れていたプリスコバは、2度のブレークで第1セットを先取して試合の主導権を握ったものの、第2セットはタイブレークの末に落として追いつかれ、最終セットは1ブレークを許して勝利を譲った。

 計25本のウイナーも記録したボールターは次戦、アルモニー・タン(Harmony Tan、フランス)と激突する。初戦でセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)を撃破したタンはこの日、第32シードのサラ・ソリベストルモ(Sara Sorribes Tormo、スペイン)に6-3、6-4で勝利した。(c)AFP