【7月1日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)で3度の年間優勝を果たしたネルソン・ピケ(Nelson Piquet)氏(69)は30日、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)に人種差別的な表現を使ったとされる問題で、ブリティッシュ・レーシングドライバーズ・クラブ(BRDC)の名誉会員としての資格を停止された。

 今週末に開催される今季第10戦英国GP(British Grand Prix 2022)のサーキット、シルバーストーン(Silverstone Race Circuit)を所有する非営利団体のBRDCは、ピケ氏の言葉が不適切で容認できないものであると発表。「昨年11月にブラジルのポッドキャストにおいて、BRDCの名誉会員であるネルソン・ピケ・シニア氏が、ポルトガル語で人種差別的な表現を使用してルイス・ハミルトンについて語っていたことを、当理事会は注視している」とし、「ピケ・シニア氏から昨日、謝罪が行われたことも留意している」と述べた。

「人種差別に関連あるいはそれを示すいかなる行為についても、BRDCが一切容認しない方針であるとの観点から、一人のBRDC会員(かつ通算7度の世界王者<ハミルトン>)について語ったピケ・シニア氏の人種差別的な言葉は容認できないものであり、その後謝罪があったにせよ、BRDCの名誉会員として完全に不適切な行為であると当理事会は結論付けた」

 これに先立ち、F1は今後のレースにおいて、ピケ氏のパドック出入り禁止を決定した。(c)AFP