【7月1日 AFP】ロシアのセルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)外相は6月30日、ウクライナ侵攻による外交的緊張をめぐり、ロシアと西側諸国の間に新たな「鉄のカーテン」が下りてきていると述べた。

「鉄のカーテン」という言葉は、第2次世界大戦(World War II)後の1946年、ウィンストン・チャーチル(Winston Churchill)英首相(当時)が東西の緊張関係を指して使用したことで有名となった。

 ベラルーシの首都ミンスクを訪問したラブロフ氏は、同国のウラジーミル・マケイ(Vladimir Makei)外相との会談後に開いた記者会見で、「鉄のカーテンは、実質的にすでに下りてきている」と述べ、西側諸国は「(指を)挟まないように気をつけるべきだ」と皮肉った。

 また、欧州連合(EU)はロシアの国益を理解することに「全く興味を持っていない」とし、EUの決定は米国によって決められていると指摘した。ロシアは2月24日にウクライナ侵攻を開始して以来、西側諸国から前例のない規模の制裁を科されている。(c)AFP