【7月2日 AFPBB News】1週間のSDGsニュースを振り返る。

米最高裁、中絶を憲法上の権利と認める判決覆す判断

 米連邦最高裁判所は6月24日、女性の人工妊娠中絶を憲法上の権利と認めた1973年の「ロー対ウェイド(Roe v. Wade)判決」を覆す判断を下した。これにより、中絶を許可するか制限するかは各州の裁量で決められるようになる。

 これを受けてジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は、最高裁が「極端なイデオロギー」の名の下に女性の命を危険にさらしていると強く非難した。

米首都ワシントンの最高裁前で中絶の権利を訴える賛成派(2022年6月24日撮影)。(c)MANDEL NGAN / AFP

トランス選手は男女どちらのチームでもプレー可に 独サッカー

 ドイツサッカー連盟(DFB)は6月23日、トランスジェンダーやインターセックス、ノンバイナリーの選手が来季、男子と女子のどちらのチームでプレーするのか選択できるように規則を変更すると発表した。

 DFBは発表文で、この規則によってアマチュアとプロのレベルで「性のあり方が『多様』あるいは『不特定』である選手が、将来的に女子と男子のチームのどちらでプレーする資格があるかを自ら決められる」と記した。

 ドイツでは2018年、身分証明書に記されている「男性」と「女性」の欄の横に「多様」のカテゴリーが加えられてから、さまざまなクラブや地域協会で困難に直面していた。

ドイツサッカー連盟のロゴ(2015年11月3日撮影、資料写真)。(c)DANIEL ROLAND / AFP

ハチの巣箱をAIが管理 イスラエルの養蜂 コロニー保護への期待も

 養蜂を手掛けているイスラエルのキブツ(農業共同体)で、最先端の人工知能(AI)システムを装備した巣箱が導入された。重要な受粉媒介者ハナバチを長生きさせるように設定されたAIシステムだ。

 AIシステムを手掛けるのは、新興企業のビーワイズ(Beewise)。運営責任者を務めるネタリ・ハラリ(Netaly Harari)氏は「このロボ巣箱はセンサーを備えており、巣枠の中で起きていることを把握できます」と話す。

 太陽電池で稼働するロボ巣箱は糖や水、薬剤を自動で提供する。問題が発生すると、アプリを通じて養蜂家にアラートが通知され、コンピューター経由で離れた場所からでも対応できる。

 ハラリ氏によると、ロボ巣箱は温度調節や害虫駆除も可能で、組み込み型の遠心分離機で蜂蜜を自動で抽出することもできる。

イスラエル北部ガリラヤ地方にあるキブツ(農業共同体)ベイトヘメクに設置された「ロボ巣箱」の内部(2022年5月14日撮影)。(c)AFP/JACK GUEZ

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1年間続きました【SDGsニュースを振り返る】は、今週をもって終了となります。
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