【6月30日 CGTN Japanese】中国国家航天局は29日、火星探査機「天問1号(Tianwen-1)」の周回機と火星ローバー「祝融号(Zhurong)」が、赤い惑星と呼ばれる火星へのリモートセンシング探査ミッションをすべて完了し、火星全体をカバーする画像データを取得したことを明らかにしました。

 中国国家航天局によりますと、天問1号の軌道機は29日の時点で706日間運行し、火星を1344周して、火星全体の探査ミッションを終えました。天問1号は去年2月10日に火星軌道に入った後、祝融号の着陸エリアの調査、中継通信、環星リモートセンシング探査など多くのミッションを完了しました。また、天問1号には7つの科学的実験観測機器が搭載されています。

 祝融号は現在、火星を1921.5メートル走行しており、あらかじめ決められていた「赤い惑星」科学探査ミッションを終えて、火星全体をカバーする画像データを取得しています。 

 中国の天問1号は周回機・着陸機・ローバーの3つの部分からなるフルセットの火星探査機で、2020年7月23日に打ち上げられ、2021年5月に火星表面に到着しました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News