【6月30日 AFP】リビア南部のチャド国境近くの砂漠で、20人の遺体が見つかった。車が故障して脱水症状で死亡したものとみられている。同国南東部クフラ(Kufra)の救助隊が29日、明らかにした。

 救助隊によると、車はチャドを出発。リビアに入って約120キロの地点で故障した。

 救助隊は、砂漠に止まったピックアップトラック近くに並べた遺体の動画をフェイスブック(Facebook)に投稿した。

 現場は人口が少なく、夏は気温が40度を超えることが多い。

 2011年にムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)政権が崩壊し無法状態に陥って以降、南部のチャドやニジェール、スーダンとの国境地帯では人身売買や密輸が横行している。

 毎年、何千もの人が欧州を目指して南部国境を越えてくるが、道中のサハラ(Sahara)砂漠などで命を落とす人も多い。(c)AFP