【6月30日 AFP】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は29日、同国を訪問したインドネシアのジョコ・ウィドド(Joko Widodo)大統領と会談し、バリ(Bali)島で11月に開催される20か国・地域(G20)首脳会議への出席は他の出席者の顔触れ次第になるとの考えを示した。

 両首脳は首都キーウで会談した。ゼレンスキー氏は、G20首脳会議への招待は受け入れるとしながらも、出席するかどうかは「国内の安全状況と会議出席者の顔触れによる」と述べた。同じく招待されているロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領を意識した発言とみられる。

 輪番制のG20議長国を務めるインドネシアは、首脳会議にプーチン氏を招待すると4月に発表していた。西側諸国からはロシアを排除するよう圧力を受けている。

 ジョコ大統領はこの後、モスクワに移動し、プーチン氏と会談する予定。インドネシアは他の主要新興国同様、中立的な立場を維持しようとしており、ロシアによるウクライナ侵攻をめぐっては、平和的な解決を呼び掛けている。(c)AFP