【6月29日 AFP】コロンビア南西部トゥルア(Tulua)の刑務所で28日未明、暴動を起こした受刑者が放火し、少なくとも受刑者52人が死亡、刑務官を含む26人が負傷した。刑務当局が明らかにした。

 刑務所を管理するINPECのトップ、ティト・カステジャーノス(Tito Castellanos)氏によると、火災は午前2時ごろ発生した。

 警察と軍が派遣され、刑務所を取り囲んだ。刑務所には1200人以上が収容されており、火災の影響があった建物には180人がいた。

 カステジャーノス氏はRCNラジオに対し、「受刑者が火をつけた。残念ながらどのような結果になるかは分かっていなかった」と述べた。火災は消防隊により消し止められたという。

 刑務所の外には、受刑者の家族が集まっていた。

 当局は当初、脱獄を試みた可能性があるとみていたが、後に暴動だったと発表した。

 ウィルソン・ルイス・オレフエラ(Wilson Ruiz Orejuela)法相は、「受刑者間の抗争がきっかけだった。怒った受刑者の一人がマットレスに火をつけ、火災になった」と説明した。(c)AFP