【6月29日 AFP】ウクライナ南部ヘルソン(Kherson)市の選挙で選ばれたイーゴリ・コリハエフ(Igor Kolykhayev)市長が、親ロシア派武装勢力に拘束された。国営ロシア通信(RIA)が28日、報じた。

 ロシアが任命したヘルソン市のキリル・ストレモウソフ(Kirill Stremousov)「副市長」はRIAに対し「コリハエフ元市長が拘束された」と語った。

 ストレモウソフ氏はコリハエフ氏を「民族主義者」の英雄と表現し、「非ナチ化の工程を甚だしく妨害した」と述べた。

 側近のフェイスブック(Facebook)投稿によると、コリハエフ氏は28日朝、親ロ派武装勢力に「拉致」された。

 ロシアは侵攻開始から約1週間でヘルソン市を制圧。4月末には独自に市当局者を任命し、オレクサンドル・コベッツ(Oleksandr Kobets)氏を「市長」とした。

 コリハエフ氏は当時、市内にとどまり職務を続ける意向を示していた。(c)AFP