【6月30日 Xinhua News】中国科学技術協会(中国科協、CAST)は25日、第24回年次総会で「中国科学技術人的資源発展研究報告(2020)」を発表し、中国の科学技術の人的資源は青壮年が中心で、若年化の特徴と傾向が鮮明になっていると指摘した。

 科学技術の人的資源とは、系統的な科学と技術知識の生産、発展、発信、活用に実際に従事する人、或いはその可能性のある人を指す。ある国や地域の科学技術人材の蓄積レベルや供給能力を反映しており、その規模と素質は一つの国の総合的国力と発展の潜在力を量る上での重要な指標となっている。

 「報告」は次のように指摘した。海外留学中などの要素を考慮しない場合、中国の科学技術の人的資源は2020年末時点で1億1234万1千人に上る。この10数年間の人的資源は若年化の傾向にある。2019年末現在、科学技術分野の高等教育を受けた人的資源のうち、39歳以下の割合は73・89%に達しているが、50歳以上は9・94%にすぎない。

 人的資源の学歴レベルは専科(短期大学)が中心で、本科(4年制大学)がそれに次ぎ、研究生(大学院生)が最も少ないというピラミッド形の分布を示しており、本科以上の人的資源の割合は上昇を続け、学歴構造の最適化が進んでいる。総人数に占める女性の割合は2005年の約3割から2019年の約40%に高まっており、男女比率が一層均衡に向かっている。

 「報告」は中国科学技術協会創新(イノベーション)戦略研究院と関係専門家・学者が協力して作成。2005年以降の科学技術の人的資源の発展・変化を系統的に整理し、今後の傾向を研究・判断するとともに、人的資源の持続的発展について提言している。(c)Xinhua News/AFPBB News