【6月29日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2022)は28日、男子シングルス1回戦が行われ、大会第2シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は6-4、6-3、3-6、6-4でフランシスコ・セルンドロ(Francisco Cerundolo、アルゼンチン)に勝利し、初戦を突破した。

 ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)に敗れた2019年大会の準決勝以来、久しぶりにグラスコートに登場したナダルは、第3セットを落とし、続く第4セットも先にブレークを奪われる苦しい場面もあったが、世界ランキング41位でウィンブルドン初出場の相手を退けた。

 すでに全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2022)と全仏オープン(French Open 2022)を制し、男子では1969年以来となる年間グランドスラムへ折り返し地点を過ぎたナダルは「この素晴らしいサーフェスを3年間離れていたから、戻って来られて最高の気分だ」とコメントした。

「あまり頻繁にプレーする機会がないサーフェスで、特に自分の場合、理由はそれぞれ異なるが3年間グラスコートに足を踏み入れていなかったから、時間がかかる」

 ナダルは2回戦で、リカルダス・ベランキス(Ricardas Berankis、リトアニア)と対戦する。

 この日は3回目の優勝を目指すナダルにとって追い風となる出来事もあった。まずは前回準優勝で、順当に勝ち進めば準決勝で当たる可能性のあったマッテオ・ベレッティーニ(Matteo Berrettini、イタリア)が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査で陽性となったため棄権を強いられた。

 また、全仏オープンでナダルと5セットの激闘を繰り広げた第6シードのフェリックス・オジェ・アリアシム(Felix Auger-Aliassime、カナダ)も、7-6(7-5)、4-6、6-7(9-11)、6-7(5-7)でマクシム・クレシー(Maxime Cressy、米国)に敗戦。同選手もナダルの前に立ちふさがる可能性のある選手だった。

 第4シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)は予選勝者のアレクサンダー・リッチャード(Alexander Ritschard、スイス)を4セットで下した。(c)AFP