【6月29日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2022)の女子シングルス1回戦で敗れ、ショッキングな初戦敗退となったセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)が、引退の話題を受け流し、全米オープン(US Open Tennis Championships 2022)出場に向けた「意欲」を強調した。

 1年ぶりのシングルス復帰戦に臨んだセレーナは、28日の1回戦で世界ランキング115位のノーシード選手アルモニー・タン(Harmony Tan、フランス)に5-7、6-1、6-7(7-10)で敗れた。

 試合後、セレーナは「全米オープンは私が初めて四大大会(グランドスラム)を優勝した場所で、非常に特別。もちろん、もっとプレーを改善してホームで試合をしたいという強い意欲を持っている」とコメント。1998年に初出場したウィンブルドンに来年再び戻ってくるのかについては、臆測を拒んだ。

「目の前の試合だけに集中していた。感触を確かめて、そこを出発点にしたい」

「次に自分がどこへ現れるかは誰にもわからない」

 セレーナは昨年のウィンブルドン1回戦で、負傷による涙の途中棄権を強いられ、その後はこの試合までシングルスの公式戦から遠ざかった。その間に世界ランキングも1204位まで下降し、一時は復帰を疑問視する声も拡大。今大会はワイルドカード(主催者推薦)を得ての出場だった。

 グランドスラム23勝を挙げているセレーナだが、残りあと一つに迫ったマーガレット・コート(Margaret Court)氏の史上最多24勝の記録にはなかなか手が届かずにいる。(c)AFP/John WEAVER