【7月10日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2022)は9日、女子シングルス決勝が行われ、大会第17シードのエレナ・リバキナ(Elena Rybakina、カザフスタン)が3-6、6-2、6-2で第3シードのオンス・ジャバー(Ons Jabeur、チュニジア)を下し、四大大会(グランドスラム)初優勝を果たした。

 試合は世界ランキング2位のジャバーが序盤は優勢に進めたが、リバキナは途中から立て直し、第2セット以降はわずか4ゲームしか落とさなかった。

 リバキナは「このような気持ちになるのは初めて」と喜び、「あなたはチュニジアの人や多くの人の刺激になっている。素晴らしい試合をしたと思う」とジャバーをたたえた。

 リバキナはロシア出身だが、2018年に国籍をカザフスタンに変更した経緯を持つ。ロシアによるウクライナ侵攻を受け、今大会ではロシアとベラルーシの選手は出場禁止となっていた。

 リバキナは今回が初の四大大会決勝で、今大会までグランドスラムではベスト8が最高成績だった。

 一方、アフリカ勢として初のグランドスラム優勝を逃したジャバーもリバキナを称賛しつつ、「次は自分が優勝できたらうれしい」と前を向き、「この大会が大好き。悔しいけれど、これがテニス。勝者は一人しかいないもの」と話した。(c)AFP/John WEAVER