【6月28日 AFP】カンピオナート・ブラジレイロ(ブラジル全国選手権)1部のアトレチコ・パラナエンセ(Atletico Paranaense)は27日、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティ(Manchester City)を退団したフェルナンジーニョ(Fernandinho)と2年半の契約を結んだと発表した。

 昨季限りで9シーズンを過ごしたシティを後にしたフェルナンジーニョは、キャリアをスタートさせた古巣に復帰した。

 出身地のブラジル南部パラナ(Parana)州の州都クリチバ(Curitiba)で入団発表会見に臨んだフェルナンジーニョは「故郷に戻ってくるのは大きな満足だ。欧州でプレーしていた年月で達成したことを少しでも生かせると分かっている」とコメントした。

 フェルナンジーニョは2002年に、10代ながらパラナエンセでキャリアをスタートさせると、2005年にはウクライナ1部のシャフタール・ドネツク(Shakhtar Donetsk)に加入。8年プレーしたシャフタールでは6度のリーグ優勝と4度の国内カップ戦制覇、さらに2008-09シーズンにはUEFAカップ(UEFA Cup)優勝を遂げた。

 この活躍にシティのスカウトが目をつけると、同クラブで5度のリーグ優勝、イングランドFAカップ(FA Cup)に加え、6度のイングランド・フットボールリーグカップ(England Football League Cup)のトロフィー獲得を果たし、2020-21シーズンには欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2020-21)の決勝で戦った。

 また、ブラジル代表としては50試合以上に出場し、2019年のコパ・アメリカ(2019 Copa America)制覇に貢献。W杯(World Cup)では2大会に出場した。

 パラナエンセは現在リーグ戦3位につけており、リベルタドーレス杯(Copa Libertadores 2022)では決勝トーナメントに駒を進めている。

 ブラジルの各クラブが新規選手を登録できるのは7月18日からとなっており、フェルナンジーニョがプレー可能になるのはそれ以降となっている。(c)AFP