親ロ派が死刑判決のモロッコ人の父、プーチン氏に介入要請
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【6月28日 AFP】ウクライナ東部ドネツク(Donetsk)州の一部を実効支配する親ロシア派武装勢力「ドネツク人民共和国」に死刑判決を言い渡されたモロッコ人ブラヒム・サウドゥン(Brahim Saadoun)さんの父親が27日、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領に介入して息子を救うよう求めた。
サウドゥンさんは6月、ウクライナ側の傭兵(ようへい)として活動した罪で、英国人2人と共に死刑判決を言い渡された。
父親はモロッコの首都ラバトで記者会見し、「父親として、そして人道主義的観点から、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領に対し、人道または非公式ルートを通じての介入を求める」と述べた。モロッコ政府に対しても必要な措置を取るよう求めた。
父親は先に、2020年にウクライナ市民権を取得したサウドゥンさんについて、「傭兵ではない」と述べていた。
父親はAFPに対し、モロッコ当局はサウドゥンさんと接触していないと述べた。モロッコ政府がロシアまたは「ドネツク人民共和国」と接触したかは分からないという。
モロッコ政府は13日まで本件についてコメントしていなかったが、在ウクライナ大使館を通じて「(サウドゥンさんは)捕らえられた時、ウクライナの軍服を着用していた」と明らかにした。
父親によると、サウドゥンさんは2021年、ウクライナ海軍に入隊した。(c)AFP