【6月28日 AFP】(更新)米テキサス州南部サンアントニオ(San Antonio)郊外で27日、道路脇に止められたトレーラーの中から移民少なくとも46人の遺体が見つかった。ほかに12人以上が治療を受けている。

 サンアントニオからメキシコとの国境までは250キロ。越境してきた不法移民を全米各地に送る中継地点となっている。トレーラーは、メキシコまで延びている州間高速道路35号線近くの道路脇に放置されていた。

 死亡した移民の年齢や国籍など詳細は明らかになっていない。ただ、メキシコのマルセロ・エブラルド(Marcelo Ebrard)外相は、生存者のうち2人はグアテマラ人だとしている。メキシコの領事が現場に向かっているという。

 サンアントニオは最近、熱波に見舞われており、27日の気温は39.5度まで上昇していた。チャールズ・フッド(Charles Hood)消防署長は記者団に、遺体は「触ったら熱かった」と説明。車内に水はなく、空調システムも稼働していなかったとし、熱中症で死亡したとの見方を示した。

 事故に関連し、3人の身柄が拘束された。(c)AFP