【6月28日 AFP】ウクライナ非常事態庁のセルヒー・クルク(Sergiy Kruk)長官は28日朝、中部クレメンチュク(Kremenchuk)の商業施設へのロシア軍のミサイル攻撃を受け、少なくとも16人が死亡したと明らかにした。

 攻撃は前日夕に行われた。クルク氏は「現時点で16人が死亡、59人が負傷したことが確認されており、うち25人は病院に搬送された。情報は随時更新する」とメッセージアプリのテレグラム(Telegram)に投稿。「救助活動、がれきの撤去、消火活動」が急務だと述べた。

 ウクライナ国防省は攻撃について、最も混雑する時間帯を狙って、犠牲者を最大化するために実行されたと指摘。同国空軍は、ロシア西部クルスク(Kursk)州からTu22爆撃機が発射したKh22対艦ミサイルが着弾したとしている。

 ウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は27日夕、テレグラムで「クレメンチュクの商業施設に対するロシア軍の攻撃は欧州史上、最も非道なテロ行為の一つだ」と非難した。

 ゼレンスキー氏によると、攻撃を受けた際、商業施設には1000人を上回る市民が訪れていた。同氏はフェイスブック(Facebook)に「施設は炎に包まれ、救助隊が消火に当たっている。犠牲者数がどれくらいになるか想像できない」と投稿した。

 ドイツで開催中の先進7か国(G7)首脳会議(サミット)に参加している各国首相は、商業施設への攻撃は「戦争犯罪」だと非難する声明を出した。(c)AFP