【6月28日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2022)は27日、女子シングルス1回戦が行われ、大会第3シードのオンス・ジャバー(Ons Jabeur、チュニジア)は予選勝者のミリヤム・ビョルクルンド(Mirjam Bjorklund、スウェーデン)を6-1、6-3で下し、2回戦に駒を進めた。

 前回大会は準々決勝にまで進み、グラス(芝)コートで行われた前哨戦のベット1オープン(bett1Open 2022)を制して今大会に臨んでいるジャバーは、屋根が閉まったコート1で54分の快勝を収めた。

 世界ランキングで2位に浮上したばかりのジャバーは「きょうはランキングでキャリア最高位をマークすることができたし、わずか4ゲームしか失わなかったのは大会の出だしとして最高」と振り返りつつ、「コート1に戻ってこられてうれしい。グラスは私のドロップやスライスに適している」と続けた。

「今回は準々決勝よりも先に進めればうれしい」

 ジャバーは2回戦で、レベッカ・マリノ(Rebecca Marino、カナダ)を6-4、3-6、7-5で下した予選勝者のカタジナ・カバ(Katarzyna Kawa、ポーランド)と対戦する。

 全米オープン(US Open Tennis Championships 2021)女王で第10シードのエマ・ラドゥカヌ(Emma Raducanu、英国)もアリソン・バンアーツバンク(Alison van Uytvanck、ベルギー)に6-4、6-4で勝利し、センターコートに集まった地元のファンを沸かせた。

 また、第2シードのアネット・コンタベイト(Anett Kontaveit、エストニア)もベルナルダ・ペラ(Bernarda Pera、米国)を7-5、6-1で下し、初の2週目進出に向けて初戦を突破した。

 一方、全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2022)で準優勝した第7シードのダニエル・コリンズ(Danielle Collins、米国)は、マリー・ボウスコバ(Marie Bouzkova、チェコ)に7-5、4-6、4-6で敗れた。

 最終セットに入り、世界ランキング66位のボウスコバ相手に1ブレークアップから逆転負けを喫したコリンズの敗退は、この日最大のサプライズとなった。

 前哨戦のノッティンガム・オープン(Rothesay Open Nottingham 2022)とバーミンガム・クラシック(Rothesay Classic Birmingham 2022)を制し、グラスコートでは今季ツアー最多となる12勝を挙げて今大会に臨んでいた第23シードのベアトリース・ハダード・マイア(Beatriz Haddad Maia、ブラジル)も、カヤ・ユバン(Kaja Juvan、スロベニア)に4-6、6-4、2-6で敗れた。

 予選勝者の本玉真唯(Mai Hontama)は、第1セットを4-1とリードしたところでクララ・タウソン(Clara Tauson、デンマーク)が途中棄権したため、2回戦に駒を進めた。(c)AFP