【6月27日 AFP】第18回世界陸上オレゴン大会(World Athletics Championships Oregon 22)の代表選考会を兼ねた全米選手権(2022 USATF Outdoor Championships)は26日、男子200メートル決勝が行われ、現世界王者のノア・ライルズ(Noah Lyles)が新星のエリヨン・ナイトン(Erriyon Knighton)を抑え、優勝を飾った。

 今年、19秒49を記録して陸上界を驚かせた18歳のナイトンは、コーナーを出た直線で大きくリードを取っていたが、追い上げをみせたライルズがナイトンの方を指でさしながらフィニッシュし、19秒67のタイムで優勝を飾った。

 ナイトンは19秒69で2位に入り、19秒83で3位に入ったフレッド・カーリー(Fred Kerley)が100メートルに続いて世界陸上の出場権を手にした。

 並ぶようにしてフィニッシュした際、ナイトンではなく電光掲示時計を指さしていたと話したライルズは「勝つために必要なことを自分はする」と話し、「エリヨンにコーナーで先行されたが、心配はしていなかった。捉えるぞ、残りの100メートルで追いつくぞと。それが自分のしたことだ」とコメントした。

 男子110メートルハードルでは、ダニエル・ロバーツ(Daniel Roberts)が13秒03で優勝し、トレイ・カニンガム(Trey Cunningham)が0秒05差の2位に入った。3位争いは米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)のフィラデルフィア・イーグルス(Philadelphia Eagles)に所属するデボン・アレン(Devon Allen)が、13秒09の同タイムながらジャマル・ブリット(Jamal Britt)を抑え、世界陸上の切符を手にした。

 男子三段跳びでは、ドナルド・スコット(Donald Scott)が17メートル07を跳んで優勝を飾った。前回の世界陸上を制したものの、アキレス腱(けん)のけがで東京五輪出場を逃したクリスチャン・テイラー(Christian Taylor)は16メートル54で5位に終わったが、前回王者としてオレゴン大会の出場権を手にしている。

 また、男子400メートルハードルでは東京五輪の銀メダリスト、ライ・ベンジャミン(Rai Benjamin)が今季世界最高の47秒04で優勝した。(c)AFP