【6月27日 AFP】先進7か国(G7)首脳会議(サミット)が26日、ドイツ・エルマウ(Elmau)で開幕した。各国首脳はロシアの侵攻を受けるウクライナへの支援と、紛争に伴う世界的な影響への対応を協議した。

 ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領は開催国ドイツのオラフ・ショルツ(Olaf Scholz)首相に対し、「われわれは連帯しなければならない」と呼び掛けた。また、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は北大西洋条約機構(NATO)やG7の「分断」を望んでいたが「そうした事態にはなっておらず、今後もそうはならない」と述べた。

 ショルツ氏も、西側は結束しており、「プーチン(大統領)には予測し得なかった」ことだと強調。ウクライナ侵攻に伴う諸問題に対処するため、各国は「責任を分かち合わなければならない」と語った。

 ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は27日、テレビ会議に参加し、対ロ制裁強化と重火器の追加供与を要請する見通し。

 西側諸国とロシア・中国の間の溝が深まる中、G7は大規模なインフラ整備支援構想を打ち出し、国際的な支持を取り付けたい考えだ。

 バイデン氏は中国の「一帯一路(Belt and Road)」構想に対抗するため、G7が総額約6000億ドル(約81兆円)を拠出し、開発途上国の道路や港湾など各種インフラの整備を支援する計画を発表した。(c)AFP/ Deborah COLE / Michelle FITZPATRICK