【6月26日 AFP】ジョージアの首都トビリシで24日、イラクリ・ガリバシビリ(Irakli Garibashvili)首相の辞任を求める大規模集会が開かれた。欧州連合(EU)首脳会議で、さらなる政治改革が必要だとしてジョージアのEU加盟候補国認定が見送られたことに反発した。

 ロシアによるウクライナ侵攻開始直後、ジョージアはウクライナ、モルドバと共にEU加盟を申請。23日のEU首脳会議では、ウクライナとモルドバが加盟候補国として正式に認定される一方、ジョージアについては、未解決の課題に取り組む必要があるとされた。

 24日夜、トビリシの議会前にジョージア国旗やEU旗を手にした数万人が集まり、「欧州の歌」である「歓喜の歌(Ode to Joy)」を歌うなどした。

 EU加盟候補入りを果たせなかったことをめぐって政府への不満が高まる中、集会は主要民主派団体が主催し、野党が支持を打ち出した。

 主催者の一人、ショタ・ディグメラシビリ(Shota Digmelashvili)氏は参加者を前にして「われわれジョージア国民はイラクリ・ガリバシビリ(首相)の辞任と、新政権を発足させてEUに求められているすべての改革に着手することを要求する」と主張した。

 ディグメラシビリ氏は「少数独裁政権を倒すまで解散しない」と宣言。来月3日にも大規模集会を開くと語った。

 ジョージアでは、与党創設者で富豪のビジナ・イワニシビリ(Bidzina Ivanishvili)元首相が、公職に就いてはいないものの、強い影響力を持っているとされる。(c)AFP/Irakli METREVELI