【6月26日 AFP】ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2022)に出場する男子テニスのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は25日、一時は引退も考えさせられた深刻な足の痛みから1年半ぶりに解放されたと明かした。

 全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2022)に続き、今月には全仏オープン(French Open 2022)も制し、自身が持つ四大大会(グランドスラム)の最多優勝記録を22勝に更新したナダルは、1969年以来となる年間グランドスラムまであと半分としている。

 しかし、全仏後には麻酔を打たないとプレーを続けられない状況だったと明かし、その後は足の神経痛を軽減する「パルス高周波療法」を受けていた。

 ウィンブルドン開幕前の記者会見に臨んだナダルは「ほとんど毎日、普通に歩くことができる。それが自分にとっては一番大きなことだ。目覚めたときに、この1年半あった痛みがない。それが本当にうれしい」と話した。

 さらに「二つ目は練習について。この2週間は全く動けないようなひどい日は一日もない」と明かし、全体的に「前向き」な状態だとした。

 ウィンブルドンを2度制しているナダルだが、最後の優勝は12年前までさかのぼる。今大会は第2シードに入ったため、第1シードの宿敵ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)とは決勝まで当たらない。(c)AFP