【6月26日 AFP】男子テニスのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic)が25日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチン接種を断固拒否する姿勢を改めて示し、今季の四大大会(グランドスラム)最終戦となる全米オープン(US Open Tennis Championships 2022)欠場もやむを得ないとの考えを明かした。

 ジョコビッチはコロナワクチンに対して一貫した、しかし物議を醸す姿勢を取っており、それが原因で1月にはオーストラリアから国外追放の処分を受け、10回目の優勝が懸かる全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2022)に出場できなかった。

 米当局が、入国者全員にワクチン接種を求めるルールを緩和する気配はなく、そのため35歳のジョコビッチも、27日に開幕するウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2022)が今季最後のグランドスラムになるだろうと認めている。

 ワクチン接種に対して完全に心を閉ざしているのかという質問に対して、ジョコビッチは明確に「イエス」と答えた。

 2011年と2015年、2018年に全米オープンを制しているジョコビッチだが、米国には渡航できず、今年はすでにBNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2022)とマイアミ・オープン(Miami Open 2022)を欠場している。しかしその分、7回目の優勝を目指すウィンブルドンに懸ける思いは強い。

 ジョコビッチは「現時点で、今の状況下では米国へ入ることを許されていない。それが、ここでいい結果を出したいというさらなるモチベーションになっている。できれば非常にいい大会を過ごしたい」と話し、「米国にはぜひ行きたいが、今の時点でそれはできない。自分にできることは多くない」と続けた。

「ワクチン未接種の人間の入国が認められるかは、米政府の判断次第だ」 (c)AFP