【6月25日 AFP】中国が主催し、ロシアなどが参加した新興5か国(BRICS)首脳会議が23日閉幕し、参加各国首脳はロシアによるウクライナ侵攻をめぐり、両国間の対話を支持する方針を表明した。

 オンラインで2日間の日程で開催された会議には、ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの首脳が出席。5か国は、世界総生産(GDP)の4分の1近くと総人口の4割以上を占めている。

 5か国は共同声明で、会議ではウクライナ内外の人道状況に対する懸念について議論したと明かし、国際機関による人道支援活動に協力する考えを示した。さらに、「ロシアとウクライナ間の対話を支持する」方針を示したものの、戦闘終結に向けた道筋の提示には至らなかった。

 西側諸国は、2月にウクライナ侵攻を開始したロシアに対し、一連の厳格な制裁を科している。一方、ロシアとの緊密な軍事・貿易関係を損なうことを警戒する中国とインドは制裁に追随せず、南アフリカも、経済関係を維持する観点からロシアを直接非難することを避けている。

 中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は先週、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領と電話会談し、ロシアの「主権と安全保障」を支持すると伝え、両国間の「制限のない」パートナーシップを表明している。(c)AFP