【6月24日 CGTN Japanese】中国南部の珠江水系の主流である西江は降り続く強い雨の影響で、19日には今年の洪水第4号が発生するなど、厳しい状況に直面しています。

 そのため、珠江流域の水害防止ための水利施設である大藤峡水利施設は水利部珠江水利委員会の指示に基づき、蓄水調節を始めました。23日午前8時時点、同施設の蓄水量は7億立方メートルに達しました。この調整によって、西江水系の大きな支流である桂江での洪水被害を軽減することができ、梧州(Wuzhou)や広東(Guangdong)・香港・マカオグレーターベイエリアでの洪水災害のリスクが効果的に軽減されました。

 関係者によりますと、大藤峡水利施設は蓄水調整を始めた20日午後3時時点で水位が44メートルでしたが、桂江で発生した増水ピークを最大限に軽減するために21日午後5時からは貯水量を追加したために、23日午前8時時点には水位が初期段階としての最高の52メートルにまで上昇しました。蓄水量は約7億立方メートルに達しました。

 現在も洪水防止の重要な時期にあり、油断はできないとのことです。気象予報によりますと、今月末には大藤峡水利施設の周辺地域は新たな豪雨や増水に見舞われる可能性があるとのことです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News