【6月24日 CGTN Japanese】中国石油天然ガス集団公司(CNPC)は23日、中国南西部の四川盆地に位置する「双魚001-H6井」の掘削深度が9010メートルに達し、中国の陸上で掘削した天然ガス井としての最深記録を更新したと発表しました。

「双魚001-H6井」は四川省(Sichuan)広元市(Guangyuan)に位置する、超深度、超高温、超高圧の水平坑井です。坑井の温度は180度を超え、地層圧力は130Mpa(メガパスカル)を上回り、硫化水素の含有量は1立方メートルあたり6グラムに達するとのことです。超大深度井戸の施工は世界的な難題で、まず地下数キロの深さに埋まっている貯留層の位置を正確に把握し、地表から地下9キロ先まで1本1本の掘削具をつないでドリルの刃を伸ばさねばなりません。しかし、9キロ先の直径149.2ミリのドリルを貯留層に沿って動かすよう制御するのは、100メートル先の針に糸を通すのに劣らないほどの難易度です。中国石油は中国が独自に開発した9000メートル超深井戸電動掘削装置、全工程精密制御圧力掘削坑井仕上げなどのコア技術と設備を採用することで、超深層石油・ガス探査分野の難関を乗り越えており、今回の掘削深度の更新は油田の石油・ガス含有範囲の拡大と深部天然ガス資源の探索に向け非常に重要な意義を持つとみられています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News