【6月24日 AFP】欧州国別対抗歌謡祭「ユーロビジョン・ソング・コンテスト(Eurovision Song Contest)」の主催団体は23日、来年の大会について、ロシアによる軍事侵攻を受けているウクライナでの開催はできないと表明した。

 先月、伊トリノ(Turin)で開催された大会では、ウクライナ代表のカルーシュ・オーケストラ(Kalush Orchestra)が優勝した。通常、優勝した国で次回大会が開催されることになっている。

 だが、大会を主催する欧州放送連合(EBU)は17日、戦時下のウクライナでは開催できないと発表。これに対し、欧州各地のファンから怒りの声が上がるとともに、ウクライナ政府も決定を撤回するよう求めていた。

 EBUは、失望は理解できるとしつつ、イベントに関わる全ての人の安全・安心を確保するためやむを得ない措置だと説明した。

 EBUによると、ユーロビジョンには毎回、スタッフ、クルー、ジャーナリストなど1万人以上が関わっている。さらに3万人のファンが世界各地から集まるという。

 来年の開催地については現在検討中だとしているが、今年2位だった英国で開催する可能性があるという。(c)AFP