【6月24日 AFP】男子テニス、マヨルカ選手権(Mallorca Championships 2022)は23日、シングルス準々決勝が行われ、大会第1シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev)は第5シードのロベルト・バウティスタ・アグト(Roberto Bautista Agut、スペイン)に3-6、2-6で敗れた。一方、第2シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)は4強入りを果たした。

 前週のテラ・ウォルトマン・オープン(2022 Terra Wortmann Open)準々決勝でメドベージェフに敗れていたバウティスタ・アグトだが、この日は第1セットで1度、第2セットで2度のブレークに成功。全米オープン(US Open Tennis Championships 2021)王者に雪辱を果たし、同選手との戦績を4勝1敗に伸ばした。

 ウクライナ侵攻によって、今年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2022)ではロシアとベラルーシの選手の出場が禁止されているため、世界ランキングで1位に立つメドベージェフのグラス(芝)コートシーズンはこれで終了となる。

 バウティスタ・アグトは準決勝で、予選勝者のアントワン・ベリエ(Antoine Bellier、スイス)と対戦。世界303位のベリエは準々決勝でタロン・グリークスプア(Tallon Griekspoor、オランダ)を5-7、7-6(7-5)、6-2で下し、4強入りを果たした。

 チチパスはマルコス・ギロン(Marcos Giron、米国)にフルセットまで持ち込まれたものの、7-6(7-5)、4-6、6-3で勝利した。

 最終セットの第1ゲームでブレークポイントを2本しのいだチチパスは、第8ゲームでブレークに成功してそのまま勝利を収めた。

 チチパスは「きょうはとても大変だったし、簡単じゃなかった」と振り返った。

 過去に4度出場したウィンブルドンで3度初戦敗退に終わっており、グラスコート大会で優勝経験がないチチパスは、ベンジャミン・ボンジ(Benjamin Bonzi、フランス)と準決勝で対戦する。(c)AFP