【6月24日 AFP】女子テニス、四大大会(グランドスラム)通算4勝の大坂なおみ(Naomi Osaka)は今週、米プロバスケットボール(NBA)のスター選手であるレブロン・ジェームズ(LeBron James)と共同で新たにメディア会社を設立すると発表した。しかし、会社名の「Hana Kuma」がスワヒリ語で下品な意味に捉えられるとして、ケニアでは騒動となっている。

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 元世界ランキング1位の大坂らが立ち上げた新会社は、日本語で「花」と「クマ」を意味するものとなっている。しかし、バンツー(Bantu)系民族の言語でサハラ以南のアフリカで話されているスワヒリ語では「膣がない女性」というあけすけな表現を意味する。

 このフレーズが使われてケニアのネット上では大騒ぎを引き起こされており、父親がハイチ人で母親が日本人の大坂に対して、ツイッター(Twitter)では多くのユーザーが会社名を考え直すよう促している。

 その中には、「#hanakumaという名前をそのままにしていたら、このネーミングはあなたが共有したいと思うニュースや話題より目立ってしまう」という内容や、「東アフリカでは、この言葉をささやくこともはばかられる」とのコメントが投稿された。

 問題の会社名は22日以降トレンドを独占しており、ケニアで最も人気のあるテレビ局シチズンTV(Citizen TV)も、ケニア人がこのフレーズによって「動揺している」とツイートした。

 ジェームズが経営するスプリングヒル・エンターテインメント(SpringHill Entertainment)社とメディア会社を設立する目的について、大坂は「文化的に特定のものでありながら、普遍的な話題にフォーカスする」コンテンツをつくり出すためとしている。

 大坂は同日、騒動への反応と思われるコメントとして、「深く考えすぎている人たちに祈りをささげる。私たちはこれをやり過ごす」とツイッターに投稿。「Hana Kuma」に関する騒動には特に言及していないものの、悲しげな顔の絵文字を添えていた。(c)AFP