【6月24日 AFP】バルカン諸国の首脳は23日、欧州連合(EU)がウクライナを「加盟候補国」と認定したことを受け、自国の加盟手続きの停滞への不満を表明した。

 アルバニアのエディ・ラマ(Edi Rama)首相は23日、ウクライナの加盟候補国入りを歓迎する一方、迅速な手続きへの過度な期待は禁物だと警告した。

 ラマ氏はEU・西バルカン首脳会議で「数え違いでなければ、北マケドニアは17年前、アルバニアは8年前から加盟候補国となっているので、ウクライナを歓迎する」として、「ウクライナに加盟候補国の地位を与えるのは良いことだが、ウクライナ国民が期待しすぎないことを願う」と述べた。

 北マケドニアのディミタル・コバチェフスキ(Dimitar Kovacevski)首相は「今起きていることは深刻な問題であり、EUの信頼性は大打撃を受けている。われわれは自由に使えるわけでもない貴重な時間を浪費している」として、「今こそEUが約束を果たす時だ」と呼び掛けた。

 EUは23日、ウクライナとモルドバを「加盟候補国」に認定。ロシアの侵攻に対抗して両国への支持を強く示した。

 北マケドニアと係争中のEU加盟国ブルガリアがアルバニアと北マケドニアの加盟交渉開始を妨げており、両国は加盟手続きの行き詰まりに強い不満を抱いている。(c)AFP