【6月24日 AFP】22日に行われた第19回世界水泳選手権(19th FINA World Championships)、アーティスティックスイミングのソロ・フリールーティン(FR)決勝で、演技後に気を失ってプールの底に沈んだ米国のアニタ・アルバレス(Anita Alvarez)が「少なくとも2分間は無呼吸だった」と、素早い判断で同選手の命を救ったコーチが明らかにした。

 自身もアーティスティックスイミングで4個の五輪メダルを獲得しているアンドレア・フエンテス(Andrea Fuentes)コーチは、「肺が水でいっぱいになっていたから、彼女は少なくとも2分間は無呼吸だったと思う」と話し、「水を吐き出し、せきをしたらそれで大丈夫だった。だけど、本当に恐ろしかった」と振り返った。

 25歳のアルバレスは演技を終えた後、失神してプールの底に沈んだ。それを見て同選手の異変に気づいたフエンテス氏は、英BBCに「足がいつもより少し白くなっていたので、血流が正常でないと思った」と語った。

「演技を終えたら何よりも息をしたいのが普通なのに、彼女は上がろうとせずに沈んでいった」

 アーティスティックスイミングの米代表チームが23日の午前中に発表したコメント文で、フエンテス氏はアルバレスがルーティーンで体力を消耗して気を失ったとの認識を示した。

「高い持久力が求められる他の競技のように、こうしたことは起こり得るというのを忘れてしまうときがある。私たちのスポーツは水中というだけで、マラソンやサイクリング、クロスカントリーなどと何ら変わりはなく、限界を突き詰めていった結果、そこに到達してしまうことがある」

「アニタは今は元気にしている。ドクターも大丈夫だと話している」 (c)AFP/Peter BERLIN