【6月24日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は23日、ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの新興5か国(BRICS)首脳会議で、対ロ制裁に言及して西側諸国の「利己的な行動」への対応に協力するよう呼び掛けた。

 オンライン形式で開かれた同会議に出席したプーチン氏は、テレビ放送された発言の中で「特定の国々の性急かつ利己的な行動によって世界経済に生じたこの危機的状況から抜け出す方法を模索することができるのは、誠実で互恵的な協力関係に基づいてのみだ」と述べた。

 さらに、「これらの国々はマクロ経済政策における自らの過失を、金融メカニズムを使って世界に転嫁している」と非難。「真に多極化した政府間関係の形成に向け、結束を強め前向きな方向性を打ち出すには、これまで以上にBRICS諸国が率先していく必要があると確信している」と強調した。

 また、BRICS諸国は「独立した政策を追求しようと努力している多くのアジア、アフリカ、中南米諸国からの支持を期待することができる」との見解を示した。

 ロシアは欧米の制裁によって大きな打撃を受けており、プーチン氏は新たな市場を求め、アフリカやアジアの国々との関係強化を模索している。(c)AFP