【6月23日 CGTN Japanese】急成長する対外貿易業務形態の一つである越境ECは、新型コロナによる感染拡大の中で勢いよく発展し、中国経済回復の新たな原動力となっています。中国ではここ数年、通信販売やオンライン取引、接触なし決済を特徴とする越境電子商取引が活況を呈しています。

 商務部のデータによりますと、今年第1四半期の越境ECは中国の輸出総額の4.6%を占めているということです。今年1月から3月までに、中国から米国やオーストラリアへの電子商取引輸出は急速な伸びを維持し、97.9%の増加となり、前年同期比1.4倍となりました。また、東南アジア諸国連合(ASEAN)諸国、「一帯一路(Belt and Road)」参加国などの新しい市場への輸出もそれぞれ98.5%、92.7%上昇しました。

 越境ECの商品は多様なジャンルをカバーしており、アパレルやアクセサリーから、より付加価値の高いデジタル・スマート製品まで幅広く取り揃えています。2022年1月から3月までの3か月間に、半導体と集積回路の輸出額は前年同期比95.4%と急上昇しました。

 また、民営企業が越境EC業界で重要な役割を果たしていて、全体の97.5%を占めています。そのほか、一部の伝統的な製造業もチャンスをつかみ、海外市場を開拓し、デジタル化への転換を加速しています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News