【6月23日 AFP】ロシア外務省は22日、1941年にナチス・ドイツ(Nazi)が旧ソ連に侵攻した対独戦争の開始から81年に合わせて声明を出し、ドイツの反ロシア感情を非難した。

 外務省は「独政府のメンバーは毎日のように公然とわが国を攻撃し、ロシア恐怖症のヒステリーを組織的にあおっている」として、「ロシアとドイツが戦後の憎しみや敵意、不信を乗り越えるために数十年にわたって続けてきた努力の成果を台無しにしている」と非難した。

 さらに「反ロシアのプロパガンダ運動」によって、独国内のロシア人とロシア語話者に対する「集団精神障害に近い、いわれのない敵意」をあおっていると主張した。

 また、北大西洋条約機構(NATO)加盟国であるドイツがロシアの西部国境付近で軍事プレゼンスを強めている点に言及。ロシア国民に第2次世界大戦(World War II)中の両国関係が最も険悪だった時代を思い出させると述べた。

 ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は同日、クレムリン(Kremlin、大統領府)の壁際にある無名戦士の墓に献花した。(c)AFP