【6月23日 AFP】英ロンドンのウォータールー(Waterloo)駅で22日、第2次世界大戦(World War II)後に英国に移住した「ウィンドラッシュ世代(Windrush Generation)」と呼ばれるカリブ系移民を記念する銅像の除幕式が開かれ、ウィリアム王子(Prince William)とキャサリン妃(Catherine, Duchess of Cambridge)が出席した。

 高さ3.65メートルの記念碑は、スーツケースの上に立つ男女と子どもの姿を模したもので、ジャマイカの芸術家バジル・ワトソン(Basil Watson)氏が手掛けた。

 1948年~70年代初頭に合法的に英国に移住したウィンドラッシュ世代をめぐっては、政府の強硬な移民政策の下で子孫が誤って不法滞在者として拘束されたり強制退去を迫られていたりした事実が2017年に発覚し、英国で現在も続く人種差別が問題となった。

 これを受け、英政府は6月22日を「ウィンドラッシュの日(Windrush Day)」と定め、100万ポンド(約1億6700万円)を拠出して記念碑を建立すると発表していた。

 ウィリアム王子は除幕式で、「ウィンドラッシュ世代の男女50万人のおかげで、英国生活のあらゆる面が改善された。この世代のすべての人々と、その後に続く世代に、深く感謝したい」と述べた。(c)AFP