【6月23日 AFP】男子ゴルフのロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)は22日、サウジアラビアが後援する新リーグのリブゴルフ・インビテーショナル(LIV Golf Invitational)シリーズに参戦した選手について、「二枚舌」だと名指しで批判した。

 新リーグをめぐっては、メジャー通算4勝のブルックス・ケプカ(Brooks Koepka、米国)と、アブラハム・アンセル(Abraham Ancer、メキシコ)が今週に入って新たに参戦を表明し、米国ツアー(US PGA Tour)を離脱。

 元世界ランキング1位のダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson、米国)をはじめとする複数の選手は、米ツアーに残留するという以前の発言を翻し、実入りがいい新シリーズに参戦している。

 ケプカの判断に驚いたかと問われたマキロイは「そうだね、彼の過去の発言がその理由だ」と答え、「言っていることと別の行動をする選手が多くて驚いている。理解できない。正当な理由によるものなのかも分からない」と主張。「あることを言った後で別のことをするのはなかなかの二枚舌だ」と批判した。

 具体的にケプカのどの発言を指しているのかと問われると、「全部だ。公のものもプライベートのものも全部」と話した。

 米ツアーはリブゴルフに参戦した現旧会員に資格停止処分を科している。同シリーズはサウジアラビア政府系基金パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)が後援しており、人権団体は、同国の人権問題などから目をそむけさせる「スポーツウオッシング」だと指摘している。(c)AFP