【6月23日 AFP】男子テニス、マヨルカ選手権(Mallorca Championships 2022)に出場していたニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)は22日、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2022)の開幕まで1週間を切る中、腹部のけがを理由にシングルス2回戦を棄権した。

 キリオスはこの日大会第5シードのロベルト・バウティスタ・アグト(Roberto Bautista Agut、スペイン)と対戦予定だったが、27日に開幕するウィンブルドンでのチャンスを最大限にするため、棄権を選択した。

 キリオスは「最近は良い試合をたくさんできていたが、残念ながら腹筋の痛みで目が覚めた」と明かし、「すぐに大会のドクターに診察してもらい、今夜はプレーしないよう忠告を受けた。マヨルカ選手権はとても大切な大会だと考えているが、来週のウィンブルドン出場を危険にさらしたくないのでアドバイスに従う」と説明した。

 現在は世界ランキング45位に沈んでいるキリオスだが、持ち前のビッグサーブと積極的なプレーをウィンブルドンで発揮できれば、優勝候補も対戦を避けたい存在になる。

 前週のテラ・ウォルトマン・オープン(2022 Terra Wortmann Open)では、共に世界トップ20のステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)とパブロ・カレーニョ・ブスタ(Pablo Carreno-Busta、スペイン)を撃破して準決勝まで進むなど、グラスコートでは今季9戦7勝と好調を維持している。(c)AFP