【6月23日 AFP】ドイツのオラフ・ショルツ(Olaf Scholz)首相は22日、ロシアの侵攻により壊滅的な被害を受けたウクライナの復興には、第2次世界大戦(World War II)後に米国が推進した欧州復興計画、通称「マーシャルプラン(Marshall Plan)」と同様の大規模な資金援助が必要であり、「何世代にもわたる課題」になるとの見方を示した。

 ショルツ氏は、26日に始まる先進7か国(G7)首脳会議(サミット)では、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領を招待し、「ウクライナのためのマーシャルプラン」の内容についての合意を目指すと説明。

 先週、ウクライナの首都キーウ郊外のイルピン(Irpin)を訪問した際に「第2次大戦後のドイツの光景をほうふつとさせる」荒廃を目の当たりにしたと述べ、「戦争で破壊された当時の欧州のように、ウクライナも復興のためのマーシャルプランが必要だ」と言明した。

 ウクライナとロシアは今のところ和平交渉からは「ほど遠い」状態にあり、ウクライナの支援国は援助を長期間続ける覚悟が必要だと強調。ロシアの侵攻に対抗するには、制裁や武器供与、財政支援の方針を固持することが重要だとした。(c)AFP