【6月22日 AFP】ウクライナ東部ルガンスク(Lugansk)州の知事は22日、ロシア軍が制圧を目指す要衝セベロドネツク(Severodonetsk)の攻防について、「地獄」の様相を呈していると述べた。

 セルヒー・ハイダイ(Sergiy Gaiday)州知事はソーシャルメディアへの投稿で、「過去4か月間、われわれの拠点すべてがありとあらゆる攻撃を受けてきた。ロシア軍は保有するすべての兵器を投入していることを強調したい」と訴えた。

 ハイダイ氏は、数週間にわたり激しい砲撃を受けているセベロドネツクについて、「あそこはまさに地獄だ」と述べ、「兵士は拠点を守っており、必要なだけ守り続ける」と付け加えた。

 ロシア軍はここ数日、セベロドネツクの南部を制圧し、ドネツ(Donets)川を挟んで隣接するリシチャンスク(Lysychansk)にも迫っている。ハイダイ氏は、ロシア軍はリシチャンスクの「包囲を試みている」ものの、依然としてウクライナ軍が同市を掌握していると話した。

 セベロドネツクでは、激しい戦闘が続いているため、アゾト(Azot)化学工場に逃げ込んだ民間人数百人が退避できない状態に置かれている。(c)AFP