【6月23日 Xinhua News】中国黒竜江省(Heilongjiang)で半世紀以上にわたり運行されている旧式の鈍行列車「緑皮車」が19日、空調付き車両に全て切り替わった。これまでは客車の暖房に石炭ストーブを使っていた。国有鉄道会社、中国国家鉄路集団傘下の中国鉄路ハルビン局集団が明らかにした。

 同日午後5時25分(日本時間同6時25分)、空調付き車両に切り替わったばかりの列車が長い汽笛と共に同省牡丹江市(Mudanjiang%)の牡丹江駅をゆっくりと出発した。長い間、この列車の往復便が同駅と海林市(Hailin)長汀鎮(Changting)を結ぶ唯一の旅客列車となっている。

 中国鉄路ハルビン局集団はかつて緑皮車の保有車両数が全国最多だった。運賃が安く停車駅が多い石炭ストーブ式の緑皮車は、辺ぴな地域の人々の重要な交通手段となっていた。同社はここ数年、旅客輸送サービスの拡充と高度化を進めており、昨年から空調のない普通列車の新型車両への置き換え業務に着手していた。(c)Xinhua News/AFPBB News