【6月22日 AFP】第19回世界水泳選手権(19th FINA World Championships)は21日、ハンガリー・ブダペストで4日目が行われ、競泳では地元ハンガリーのクリストフ・ミラーク(Kristof Milak)が男子200メートルバタフライ決勝で世界新記録を樹立した。一方、米国のケーレブ・ドレッセル(Caeleb Dressel)は出場予定だった2種目を棄権した。

 東京五輪金メダリストのミラークは1分50秒34のタイムをたたき出し、2019年の世界水泳で自身がマークした世界記録を0秒39短縮した。

 ミラークとドレッセルは男子100メートルバタフライでの直接対決に期待がかかっているが、ドレッセルはこの日、連覇が懸かっていた男子100メートル自由形準決勝と、混合4×100メートルメドレーリレーを直前で棄権。100メートルバタフライの予選を22日の午前中に控える中で、実現は微妙な状況となっている。同種目はドレッセルが世界記録を保持しており、東京五輪でもミラークに勝利している。

 米国代表は、ドレッセルの欠場について「健康上の理由」と明かし、今後の種目の参加については追って判断すると説明した。

 混合メドレーリレー決勝では、ドレッセルを欠いた米国が、オーストラリアとオランダをそれぞれ2位と3位に抑え、金メダルを獲得した。

 他の種目では、男子800メートル自由形で五輪王者のロバート・フィンケ(Robert Finke)が優勝。同じく米国のニック・フィンク(Nic Fink)が男子50メートル平泳ぎで金メダルを獲得した。

 女子200メートル自由形では楊浚瑄(Yang Junxuan)が優勝を果たし、今大会の競泳では中国勢の金メダル第1号となった。(c)AFP/Peter BERLIN